またひとつの旅 おわる でも はじまる


2ヶ月に1度行われる、はなしの旅の第5回が無事おわりました。
集客は少なかったものの、ゲストを円になって囲み、(真ん中には焚き火じゃなくて、ろうそくが)やさしくはなしを聞くような、あったかい優しい時間になりました。
ヤンヂャさんの優しい声。はじめてみる、パフォーマンス。とても良くて大好きになってしまいました。

ここではないどこかをずっと探している。

というのは、なんかわたしにもわかる気がする。
そして、そこで気がつくじぶんの中でみつけた「なにもない」という不安。そんなものを見つけてしまった今回のはなしの旅。

「迷うから辿り着く場所がある。」

チラシにあった、ヤンヂャさんの言葉。わたしに当てはめると、出てきた不安がわたしを迷わせる、けれどそこから色んな景色を見せてくれる旅がはじまる。いつか、すとんと落ち着く場所に来ているのかもしれない。
はなしの旅がはじまる前は、ただ、惹かれる言葉。と思っていたけれど、今、静かにわたしの旅ははじまろうとしている。はじまりの言葉だったのかもしれない。


さて、次回はなしの旅最終回は、11/24(土)に決まりました。
ゲストは、ふるさと岩手の芸能「とりら」という研究誌を編集している飯坂真紀(いいさかまき)さん
ふるさと岩手の芸能「とりら」
ぜひ、このサイトや、ブログを読んでみて欲しいです。すごく心にぐっときます。東北を襲った恐ろしい震災から1年半以上経ちました。いつかまた必ずやってくるだろう大災害との間に生きるわたしは、何ができるのか。何か見直すこと。考える事があるのではないだろうか?そんなことを思います。

昔から、飢饉や災害で死がとても身近だった土地。ここでは、お祭りの神楽は神様への捧げものではなく、死者へのなぐさめの為に行われたそうです。そして、今でも岩手の沿岸部だけでも1,100以上の舞が残っているそうです。震災から3ヶ月後には、祭りの衣装を探し出して鎮魂の為に各地で祭りが行われたと聞きました。*1まだまだライフラインだって整っていない中行われた神楽。東北の人達にとってどんなものなのでしょうか?
そしてそれは、今を生きているわたし達にとっても大事な心なんじゃないかと思います。そしてその心を知ることで、これからのヒントがおのずと見えてくるんじゃないかと思います。

わたしは高濱浩子さんが、最終回にこんな素敵なゲストを呼んでくれてほんとにうれしい!
この最終回。興味を持ってくれる人にたくさん来てほしい。
だから、たくさんこれからできることを考えようと思います。

熱い心を持っています。

*1:追記 もちろんすべての団体がというわけではありません。こういうことも、とりらblogで書いてありました。